みけこの雑記

元法務担当OL→現在育休中☆ 家事、育児、ときどき時事ネタ。

女性が男性並みに働くことは命を縮める可能性もある

発言小町をみてて、そうだよな、、と思うことがあったので。

 

流れとしては、

仕事をバリバリこなす奥さんが料理・保育園のお迎え・洗濯しかしない、最近は「体がしんどい、専業主婦になりたい」と言う、とぼやく夫からの投稿が10年前にありました。

これに対しては、「それだけの家事をやってるだけすごい」「それ以上求めると奥さんの体がもたない」「専業主婦にしてあげられないのか」等、むしろ奥さんの方を心配するコメントが多数。

仕事バリバリ、家事は自堕落な妻 : 男性から発信するトピ : 発言小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

その10年後、投稿者から再度投稿がありました。

その奥さんは、その後も同じように働き続けた結果、40代にして癌でこの世を去ったとの報告でした。

仕事バリバリ、家事は自堕落な妻 10年後 : 家族・友人・人間関係 : 発言小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 

私も妊娠する前、仕事は毎日残業4~5時間。忙しい時期は朝出勤してから息つく暇もないくらいフル稼働で、その上、仕事以外の時間で会社から要求された資格取得のための勉強もしていました。加えて、仕事内容は金融コンプライアンスでミスが許されない気を遣うお仕事。

当時は仕事はそんなものと思っていましたが、毎日帰宅するころには意識が朦朧とし、極度の頭痛がしてました。今思えば明らかに体が悲鳴を上げていたのだと思います。

会議中に原因不明の急激な体調不良で動けなくなり救急車で運ばれたこともありました。

この頃は本当に私も「体がしんどい、専業主婦になりたい」という気持ちでした。せめて転職しようと秘密裏に人に相談もしてました。

私の場合、ちょうどその頃妊娠が発覚して、つわりや切迫流産で休まざるを得なくなったこと、会社が妊娠出産には比較的理解があったことにより結果的に救われることになりました。(余談ですが、その一事だけでも息子を妊娠したことには感謝しています)

現在育休に入り、あの頃の体調不良が嘘のようです。

しかし、あの妊娠前の状態が今も続いていたら大きな病気になっていたのではないかとは思います。実際に、妊娠が発覚健診を受ける中で子宮頸がんの軽度異形成が見つかりました。

私が思うのは、最近女性活躍推進などと叫ばれていますが、基本的に女性と男性は性質が異なるので、女性が男性並みに(より重要なのは男性社会の原理で)働くということは性質と相反するということ。

性質に相反することは当然、体にとって大きな負担となるので、それだけ体をむしばむということです。

実際に、会社の同僚にも子宮頸がんを発症した女性がいて彼女もまた、男性並みに仕事ができて、また責任感から誰よりも仕事をしていました。彼女以外でも、いわゆるキャリアウーマンといわれる女性たちに婦人科系の病気は多いです。

女性の仕事と婦人科系の病気の関係についてはあまり言及されることがないですが、これはおそらく婦人科系の疾患を有する女性はそのことを他言しない傾向にあるから。

昨今男性会社員の手取り収入が減少していく中で、専業主婦はまるで悪のように言われています。けれど、女性に男性並みの働きを求めることで自分の妻の命を削る可能性があることをどれだけの男性が理解しているのだろうか、とも思います。

とはいえ大元の問題は、男性一人当たりの手取り収入が減少していることにあって、男性側が、妻に楽をさせたくても出来ないのが現状です。

そうすると、今の日本でできる最善の策は、女性にとってストレスのない働き方を模索することしかないのではと思います。

記事の上の方で太字にしている男性原理というのが味噌で、今の企業は基本的に男性が形作ってきたものです。したがって、女性の体のリズムに合うようにはできていない。このため、女性が無理が生じるということがあると思うのです。

例えば、女性は月に1回生理がありますし、生理を中心として体調には大きな波がある。にもかかわらず、生理を理由に休むことは難しい仕事は多い。などなど。

私もいずれ育休は終わります。その時、どうやって働くか残された時間で考えなければいけないと思っています。

 

※追記※

記事タイトルとは離れるので追記としますが、上記の問題は女性だけでなく男性にもあてはまることがあると考えていますので、別で記事にします。