みけこの雑記

元法務担当OL→現在育休中☆ 家事、育児、ときどき時事ネタ。

自己決定がなぜ重要か

私は満足な人生を歩むためには自己決定、すなわち自分の人生の選択を自分の意志によって行うこと(そして自分が自己決定したことを認識していること)が重要だと考えています。

私の専門とする法律界隈では「自己決定権」などと呼ばれ、憲法上の基本的人権として保障されるかが議論されていたりします(ちなみに判例は憲法上の基本的人権として扱っています)

自己決定がなぜ重要なのかというと、それは自己責任に通じるからだと思います。つまり、人は自分の意志で決定したことでないと、自分で責任をとる気持ちになれないということ。

ここでいう責任をとるというのは、選択から生じる結果がどうなったとしても選択自体を後悔することなく、その結果を受け入れた上で前向きにどうすべきかを考えるという意味合いです。

すでに過ぎ去った過去を後悔することほど無駄なことはないので、自分で責任を取れるという状態は自分の人生を満足なものにするために必要不可欠なものといえます。

たとえば、就職する企業を決めるとき、自分はベンチャー企業のA社に入りたかったけど親や周囲の意見にしたがって大企業であるB社に入社したとします。

その後、周囲の意見とは裏腹に安泰だと思われたB社は経営破綻し、他方でA社は時代の波に乗って一気に売り上げを伸ばし、今や人気企業です。

このとき、自分の意志でB社に入社したのであれば、自分で選択した結果だから仕方ないとして受け入れ、前向きに次の道を模索することができるでしょう。これが私がいうところの自分で責任をとるということです。

しかし、本当はA社に行きたかったという気持ちを持ちながらB社で働いていたとすれば、B社の破綻に際して周囲の意見に従ったことを強く後悔することでしょう。

挙句の果てには、再就職がうまくいかなければ「自分が職を失ったのは親のせいだ!」といって親にあたってしまうかもしれません。

人のせいにするのは自分の心を守る働きでもあるので絶対ダメとはいいませんが、基本的に人のせいにしているうちは成長しないです。

このような事態を避けるためには、前提として自分の人生を自分で選択することが必要と考えます。